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ピロリ菌

ピロリ菌とは

ピロリ菌

ピロリ菌(Helicobacter pylori)は、胃の粘膜にすみつく細菌です。強い胃酸の中でも生きられる特殊な性質を持ち、日本人の中高年ではおよそ半数が感染しているといわれています。
感染の多くは幼少期(5歳ごろまで)に起こり、家族内での口移しや食器の共有などが主な感染経路とされています。大人になってから新しく感染することはほとんどありません。
ピロリ菌は長期間胃の中にすみつくことで、慢性胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃がんなどの原因になることが知られています。

ピロリ菌の検査方法と保険適応

ピロリ菌に感染しているかどうかは、いくつかの方法で調べることができます。検査には、胃カメラを使う方法と使わない方法があります。

  • 胃カメラを使う検査:内視鏡で胃の粘膜を観察し、ごく一部を採取して調べます(迅速ウレアーゼ試験・病理検査など)。
  • 胃カメラを使わない検査:呼気検査(尿素呼気試験)、血液検査(抗体検査)、便中抗原検査などがあります。

保険診療でピロリ菌検査を受けるためには、胃炎や潰瘍などの異常が胃カメラで確認されていることが条件となります。
そのため、まず胃カメラを行い、その際や検査後にピロリ菌検査を行う流れになります。検査法にはそれぞれ特徴がありますので、どの方法が適しているかは医師と相談して決めましょう。

胃がんハイリスク検診

ピロリ菌感染と「胃の萎縮(胃粘膜の老化)」がある方は、胃がんの発生リスクが高いことが分かっています。
そのため、自治体によっては「胃がんハイリスク検診」として、ピロリ菌抗体検査とペプシノゲン検査を組み合わせた制度があります。
(例:足立区では、40歳から74歳までの間に1回検査を受けることができます。当院は足立区の胃がんハイリスク検診指定医療機関です。)
足立区 胃がんハイリスク検診の詳細はこちら

この検診では胃カメラを行わずに検査ができ、結果でピロリ菌感染が疑われた場合は、改めて胃カメラを行い、感染の有無を確認してから除菌治療へ進みます。
胃がんのリスクを早期に把握し、予防や早期発見につなげることができます。

ピロリ菌の除菌治療と保険適応

ピロリ菌が陽性と診断された場合は、除菌治療を行います。
治療は1日2回、7日間の飲み薬で、胃酸を抑える薬と2種類の抗菌薬を併用します。
1回目の除菌で約80〜90%の方が成功しますが、除菌できなかった場合は薬を変更して2回目の治療を行うことができます。
内視鏡で慢性胃炎や潰瘍が確認されていれば、保険で除菌治療が可能です。
治療後は、呼気検査(尿素呼気試験)または便中抗原検査で、除菌が成功したかを確認します。

除菌後のフォローアップ

ピロリ菌

除菌が成功しても、胃の状態がすぐに健康な状態に戻るわけではありません。
特に、萎縮性胃炎や腸上皮化生といった前がん状態がある場合は、除菌後も胃がんのリスクが残ることがあります。
そのため、除菌後も1〜2年ごとの定期的な胃カメラ検査が推奨されています。
早期発見・早期治療につなげるために、定期的なフォローを心がけましょう。

ピロリ菌についてよくあるご質問

どのくらいの人がピロリ菌に感染しているのですか?
ピロリ菌の感染率は年齢によって大きく異なります。かつては衛生環境が現在ほど整っていなかったため、50歳以上の世代ではおよそ半数前後の方が感染しているといわれています。一方で、若い世代では感染率が大きく下がっており、20代では10%未満と報告されています。
2回目の除菌がうまくいかなかった場合はどうすればよいですか?
2回目の除菌治療でも菌が残ってしまう場合は、3回目(再除菌)を検討します。
この場合、過去に使用した抗菌薬に耐性をもつピロリ菌が原因のこともあるため、培養検査などで菌の性質を確認し、耐性を考慮した薬剤を選んで治療を行います。
3回目の除菌は保険適応外となるため、医師と相談しながら最適な治療方針を決めていくことが大切です。
除菌治療の副作用にはどのようなものがありますか?
除菌に使う薬は、胃酸を抑える薬と2種類の抗菌薬を組み合わせて服用します。約20%程度の頻度で下痢・軟便・味覚の変化などの副作用が出ることがあります。症状は一時的で多くの場合、症状は軽く、服用を終えると自然におさまります。まれにひどい下痢や血便、皮膚の異常、アレルギー反応がみられることもあります。このような場合には、薬の服用を中止してすぐに医師に相談してください。
ピロリ菌を除菌した後に、また感染することはありますか?
一度除菌に成功すると、再び感染すること(再感染)はほとんどありません。ただし、除菌治療が不完全だった場合(菌が完全に除去されなかった場合)に、再感染のように見える「再燃(さいねん)」が起こることがあります。この場合は、再度検査を行ってから再除菌を検討します。

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