日帰り手術(痔核・痔瘻・裂肛等)
日帰り肛門手術について

手術は受けたいけれども仕事が休めない、家庭の事情で家を空けられないという方もいらっしゃるかと思います。当院では手術を受けてその日のうちに帰宅できる日帰り手術が可能です。入院の煩わしさからくる精神的なストレスがなく、入院費がかからないため金銭的にも少なくてすみます。
日帰り手術の当日は自宅安静が必要ですが、翌日から日常の活動、坐っての事務作業は可能です。スポーツや体を使っての作業は、創部の腫れや出血防止のため2週間控えていただきます。食事はアルコールと極端に刺激の強いものを除けば、手術当日から通常通り召し上がることができます。
日帰り手術の対象となる病気は、軽〜中等度の痔核、裂肛や比較的単純なタイプの痔瘻です。安全に、苦痛なく自宅で過ごしていただくことが必須の条件なので、ある程度、病気の程度に制限を設けています。病変が大きく切除範囲が広くなることが予想される場合には当院のグループで入院設備のある西新井大腸肛門科で手術を行います。当院長の手術日もあります。手術後の通院は当院、西新井大腸肛門科どちらへも通院可能です。日帰り手術をご希望な方は外来受診時にご自身の病気が日帰り手術可能であるかご相談ください。
日帰り肛門手術についてのよくあるご質問
- 日帰り肛門手術の流れを教えてください。
- 日帰り手術の例を示し、説明します。
- 手術前:1か月~数日前に術式の説明。採血などの検査。
- 手術当日:自宅で排便後(事前に処方した排便を促す座薬を使用)、来院の際は公共交通機関等を使用し来院(手術後は車・自転車などの運転はできません)。
- 麻酔:点滴を行い、その後、うつ伏せの状態でおしり(尾骨のあたり)から注射で麻酔(仙骨硬膜外麻酔)をおこないます。注射をして20分くらいしてから手術開始となります。
- 手術:うつ伏せのまま手術を行います。手術は10~30分程度。ご希望の方(不安が強い、緊張してしまうなど)には鎮静剤を点滴し、ウトウトした状態で手術を受けていただくことが可能です。
- 手術後:リカバリールームで2時間ほど休憩。帰宅前に創の状態を確認し、手術の内容、自宅での注意点、内服薬の説明等を行った後に会計、帰宅。
- 手術翌日:外来にて傷の状態や痛みのチェックをします。その後の診察はおおむね1、2、4週間後。診察の頻度は手術内容や創の状態により変わることがあります。
- 費用はどのくらいかかりますか?
- 手術当日の3割負担における概ねの金額をお示しします。複数の手術を組み合わせる場合や薬・検査の内容により費用が前後することがあります。
- 平日は仕事が休めないのですが、土日の肛門手術はできますか?
- 仕事のため週末に手術をご希望の方は多いと思います。しかし、手術を安全に受けていただくため、出血や強い痛みなど、万が一のトラブルに備え手術は平日に行い、手術翌日に診察に来ていただく必要があります。手術の内容にもよりますが、手術当日、翌日(診察)、翌々日(予備)の3日間自宅で過されることをお願いしています。手術後の痛みが落ち着いていれば、自宅で日常的な活動や在宅勤務は可能です。
- 日帰り肛門手術を受ける場合、午前・午後どちらも可能ですか?
- AM9時頃とPM1時頃の手術の時間帯があります。来院から帰宅までの所要時間はおよそ3時間です。ご希望の時間帯を選んでいただけますが、手術の内容によって時間帯を指定させていただく場合もございます。
- 手術後にお風呂は入れますか?
- 手術当日は出血防止のため入浴は控えていただきます。翌日からシャワー、翌々日から入浴は可能です。
- 仕事を休む必要はありますか?
- デスクワークであれば手術後2~3日で復帰可能です。長時間の立ち仕事や体を使った仕事は出血や痛み・腫れを引き起こすことがあるので1~2週間の休みが必要です。激しい運動や飲酒も2週間程度控えていただきます。
- すべての手術が日帰りで可能ですか?
- 大部分の肛門疾患は日帰り手術可能ですが、切除範囲が広い痔核や複雑な痔瘻などは、手術後の痛みの管理や出血の恐れがあるので入院で行います。どちらが適切かは診察時に説明いたします。なお、入院の場合はグループ病院である西新井大腸肛門科をご案内しています。当院で入院の予約、手続きが可能です。
痔核根治術 | 20,000~30,000円 |
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痔核硬化療法(ALTA療法) | 25,000円前後 |
痔瘻根治術 | 20,000~40,000円 |
裂肛根治術 | 20,000~30,000円 |
肛門周囲膿瘍 | 12,000 円前後 |